子どもがつくる弁当の日 小平市議会議員 岩本ひろ子
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2006 年 9 月 26 日     カテゴリ:子ども・教育
子どもがつくる弁当の日

 10日ほど前に、香川県高松市立国分寺中学校校長の竹下和男さんの講演を聞く機会がありました。竹下先生は滝宮小学校の校長先生をなさっていた2001年に、親が作るのではなく、子どもたちが自分で弁当をつくり、持参する「弁当の日」の試みを始めました。
 親は決して手伝わないということが条件で、事前に家庭科の授業で弁当づくりの基礎を教えるという準備期間を持ち、5、6年生全員が月に1度弁当作りに挑戦。「包丁を持たせたことがない」「早起きできるはずがない」「親が手伝わなければならないにきまっている」などの保護者の心配を吹き飛ばし、当日は子どもたち全員が弁当を持参。どの子も学校に着くなり、自分の自慢の弁当を見せ合って盛り上がったとのこと。この弁当の日をきっかけに子どもは、つくることの大変さから作り手への感謝の気持ちを知り、栄養のバランス、食べ物の安全性などさまざまなことを学ぶといいます。料理に興味を持つようになり、親に作り方を聞いて難しいものにもチャレンジし、巻き寿司をつくってくる子もいたそうです。
 その後赴任した、国分寺中学でも「弁当の日」を提案。父子家庭など家族の状況で困難さを抱えている子どもの家庭には、個別に丁寧に対応して実現したとのことです。弁当の日を実施にするにあたっては、学年ごとに実施計画を立て、毎回テーマを設定しています。テーマは、四季の季節感を考えてつくる「今が旬弁当」、地産地消を意識した「地元の食材を使った弁当」など。弁当づくりを通じて、食にまつわるさまざまな問題について考え、学ぶことができるように指導内容を決めています。まさにこういったことが食育なのではと思います。
 子どもたちの食の乱れから、食育基本法なるものまで制定され「食育」という言葉が頻繁に使われるようになりました。今「早寝・早起き・朝ごはん」運動があちこちで展開されているようですが、「早寝、早起き・朝ごはん」を推奨するだけではなく、子ども自身が生きる力を身につけるための教育が何より大切です。そういった意味では「子どもがつくる弁当の日」は試してみる価値があるかもしれません。
 滝宮小学校で始まった「弁当の日」は新聞や雑誌、テレビなどでも紹介され、食育への取り組みの一環として全国に広まり実践校は20校になるそうです。



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