2008 年
2 月
12 日
食の安全を考える
〜冷凍ギョーザ事件に思うこと〜
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昨年は食品偽装の問題がマスコミを賑わしたと思ったら、今度は冷凍ギョーザへの農薬混入事件の発生。この事件の報道後、生活クラブ生協には組合員からの問い合わせが多く寄せられたそうです。生活クラブでは一切コープ商品を扱っていないし、自主管理監査制度や、独自の残留農薬の基準をもっています。これまでも遺伝子組み換えやBSE、環境ホルモン対策などに生産者とともに取り組んできたという実績もあり、その後は加入の問い合わせが増えているとか・・・。
今回の事件で、中国へのヒステリックな批判が広がったり、安全のためには母親が手作りすべしと言う人たちの声も聞こえてきますが、こうした流れは本質的な解決の議論とはかけ離れたものです。中国産のものがすべて悪いわけではないし、働く母親が増え続ける社会状況の今、すべて手づくりになんて現実的ではありません。日本の食料自給率は40パーセントをきり、輸入に頼らざるを得ない状況にある中で、国の検疫体制や原産国表示など安全管理が不十分であることが一番の課題であり、国の責任として日本中どこで買っても安全な食べ物が手に入るよう、生産流通段階での安全管理の新たなしくみづくりに向け早急に動きだすべきです。また遠くの国から時間とエネルギーを費やして運んできたものではなく、身近な産地で取れた新鮮なものが私たちの口に入るよう少しでも国内自給率を上げることが必要です。そのためには農業政策の見直しにも本気で取り組んで欲しいもいのです。
また今回の事件では中国の工場での劣悪な労働現場についても報道されていました。日本のメーカーには、海外に工場を持ち製品をつくっているところもあり、私たち消費者はこうした海外での製造過程のチェックや労働問題ついても目を向ける必要があります。なるべく安いものをと求めるのは消費者の心理ですが、安全性を担保するためには一定のコストが必要だということも認識する必要があります。食べ物が私たちの食卓にたどり着くまでのさまざまな背景にもっと関心を寄せ、問題の本質を見極め解決の方法を探っていくことがとても大切ではないでしょうか。
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